【排水口の掃除】キッチンやお風呂など場所別の掃除方法やつまったときの対処法 ~前編~
排水口は汚れやすい場所であると同時に、汚れが目につきにくい場所でもあります。
このため、掃除が後回しになってしまうことも多いのではないでしょうか。
しかし、掃除を怠るとぬめり汚れが蓄積し、流れが悪くなってしまいます。
さらに悪化するとつまりやニオイの原因となるため、定期的に掃除しておきましょう。
今回は、キッチン・お風呂・洗面所・洗濯機など、家庭内の排水口の掃除方法を場所別に解説いたします。
また、つまったときに自分でできる対処法もご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。
なお、掃除方法は排水口の種類などによっても異なりますので、あらかじめ取扱説明書やメーカーに問い合わせて確認をしてから行いましょう。
キッチンの排水口の掃除方法
生ゴミが発生するキッチンは、こまめに掃除しないと菌が繁殖してしまいます。
家の中でも清潔にしておきたい場所のひとつですから、排水口は定期的に掃除しましょう。
汚れの原因
毎日使うキッチンのなかでも、排水口は特にぬめりが蓄積しやすい場所です。
ぬめりは、調理中に発生する野菜くずや、食器を洗ったときに流れた料理のカス、油分、洗剤成分などが原因です。
栄養分や水分、油分をエサにして菌が繁殖するため、汚れをためないように注意しましょう。
また、油分を排水口から流すと、水で冷えて排水管の内側に付着し、つまりの原因になってしまいます。
調理器具や食器の油汚れは、できるだけ拭き取ってから洗うようにしましょう。
掃除方法
排水口の掃除は、調理や洗い物のついでに簡単にすませましょう。
週に1回程度は部品を外して丁寧に掃除すると、ぬめりやニオイを防ぐことができます。
準備するもの
- ・スポンジ
- ・歯ブラシ
- ・柄付きブラシ
- ・台所用洗剤
- ・酸素系漂白剤
- ・ゴム手袋
・掃除の手順
- 1 ゴム手袋を装着し、排水口のフタやゴミ受け、トラップなどの部品を外します。
- 2 水で湿らせたスポンジや歯ブラシに台所用洗剤をつけてこすり、水で洗い流します。
- 3 排水口のトラップの内部は柄付きブラシに台所用洗剤をつけてこすり、水で洗い流します。
- 4 ナイロン袋の中に40〜50度のお湯と酸素系漂白剤を入れ、排水口の部品を浸け置きします。
- 5 5分ほど放置したら洗い流します。
お風呂の排水口の掃除方法
お風呂は体や髪の汚れを洗い流し、1日の疲れをとる場所です。
しかし排水口がヌルヌルに汚れてニオイを発生していたら、とてもリラックスすることはできないでしょう。
家族がお風呂を快適に使えるよう、定期的に排水口を掃除しましょう。
汚れの原因
お風呂の排水口が汚れる原因は、髪の毛や皮脂汚れ、石鹸カス、カビなどです。洗髪の際に抜けてたまった髪の毛は、放置しておくとつまりの原因になります。
また、体をきれいにする石鹸やシャンプー、コンディショナーも、排水口に蓄積して汚れの原因となります。
こうして、もともと湿度の高い浴室にカビも発生してしまいます。
お風呂を快適に使うためにも、こまめに掃除して汚れをためないようにしましょう。
日常的な掃除方法
排水口の日常的な掃除には、重曹とクエン酸を使います。
汚れをためないように、定期的に掃除しましょう。
準備するもの
- ・重曹
- ・クエン酸
- ・スポンジ
- ・歯ブラシ
- ・ゴム手袋
掃除方法
- 1 ゴム手袋を装着し、外せる部品は外します。
- 2 受け皿にたまった髪の毛やゴミなどを、歯ブラシやスポンジでこすり落とします。
- 3 排水口に重曹100gとクエン酸50gをふりかけます。
- 4 コップ1杯のぬるま湯を注ぎます。
- 5 発泡するので5分程度放置します。
- 6 細かい部分を歯ブラシでこすり、汚れを洗い流します。
- 7 取り外した部品を元に戻します。
カビを落とす方法
お風呂は温度も湿度も高く、カビの温床となりがちです。
特に、栄養となる皮脂汚れなどがたまりやすい排水口は、カビにとって絶好の環境といえます。
排水口にカビが生えたときは、次の方法で落としましょう。
用意するもの
- ・塩素系漂白剤
- ・ゴム手袋
- ・マスク
掃除方法
- 1 ゴム手袋とマスクをつけ、換気してから掃除を始めます。
- 2 取り外した部品や排水口に、塩素系漂白剤をスプレーします。
- 3 3〜5分程度放置してから、水で十分に洗い流します。
洗面所の排水口の掃除方法
1日に何度も手を洗う洗面所。歯磨きや洗顔、ドライヤーなど、身だしなみを整える場所でもあります。
しかし、排水口の掃除が行き届いていなければ、流れが悪くなることもあります。
ぬめり汚れも発生しやすいため、こまめに掃除しましょう。
汚れの原因
洗面所の排水口は、髪の毛や歯磨き粉などの汚れがたまりやすい場所です。
そのまま放置していると、カビや雑菌、ぬめりが発生します。
塩素系漂白剤を使った掃除方法
汚れを放置すると、水が流れにくくなったり赤カビの原因になったりするので、定期的に掃除しましょう。
排水口のぬめりは、塩素系漂白剤を使うと楽に落とせます。
ただし、酸性の洗剤と混ぜないように注意してください。
用意するもの
- ・塩素系漂白剤
- ・ティッシュ
- ・歯ブラシ
- ・スポンジ
- ・ゴム手袋
掃除方法
- 1 ゴム手袋を装着し、排水口のゴミ受けにたまった髪の毛などを歯ブラシやティッシュで取り除きます。
- 2 排水口の中とフタに塩素系漂白剤を吹きつけます。
- 3 20分程度放置してから水で洗い流します。
- 4 汚れが残っていたら、スポンジや歯ブラシでこすり落としてください。
重曹とクエン酸を使った掃除方法
塩素系漂白剤を使いたくない場合は、重曹とクエン酸による掃除も可能です。
小さなお子さんがいる家庭は、重曹とクエン酸を使ったナチュラルクリーニングの方が安心できることでしょう。
用意するもの
- ・重曹
- ・クエン酸
- ・水
- ・ゴム手袋
掃除方法
- 1 排水口に重曹大さじ3杯をふりかけます。
- 2 その上にクエン酸大さじ1を溶かした水をふりかけます。
- 3 発泡して汚れが浮き上がるため、30分ほど放置します。
- 4 水で洗い流します。
- 5 ゴム手袋を装着し、残った汚れを歯ブラシやスポンジでこすり落としてください。