梅雨時期の4つの湿気対策。結露やカビを発見する前に、しっかり湿気取り。



たった4つの習慣を身につけて、これからは湿気に悩まされない。


梅雨どきの、室内の湿気にお悩みのご家庭は多いのでは?フローリングがしめっぽい、気づけば窓には結露……。ほっとくと体調に影響が出てしまうことも。カンタンなことも、こまめにやれば効果は大きい。湿気をためこまない習慣。今から始めましょう。



梅雨どきの湿気の放置は、カビ、結露、虫、問題がいっぱい!


北海道や、南の島々を除く日本の大部分は、「温暖湿潤気候(温帯湿潤気候)」に属し、もともと年間を通じて湿度が高い日が多い国ではあります。(ちなみに、北海道は「亜寒帯」、沖縄などは「熱帯雨林気候」に属します)

気象庁の30年間平均によると、もっとも湿度が低い時期の1月は58%に対し、6月は78%、7月は80%にまであがるので、湿度の変化を体感してしまいます。

その不快感だけでなく、湿気は、そのままにしておくと、住まいのあちこちにいろいろな影響を与えてしまいます。


窓や扉をしたたり落ちる、結露


そもそも空気は水分を含んでいますが、どのくらいまで含めるかは温度により変わってきます。つまり、温度が低ければ含むことのできる水分量は減ります。冬に結露が多いのはそのためです。

しかし、梅雨は気温が高めにも関わらず結露します。それは、水分量が多すぎて、空気中の水分が飽和状態になるからです。

窓際の結露により、カーテンに。押入れの結露で壁や布団に。結露はカビの発生も招いてしまいます。


うるおいはお肌だけ、壁には不要です


カビが生えた!!


6月は湿度も高いけれど、気温も5月より平均して4度以上高くなります(気象庁データ)。
7月ともなれば、さらに3度以上高くなるので、湿度+温度のコンボで何が起こるかといえば、カビ

夕食で残ったおかずをうっかり冷蔵庫にしまい忘れたり、押入れにものをぎっしり詰め込み、ふすまを閉め切りにしていたりするとその姿を目にすることに。

カビは見ための不快さだけではなく、胞子を吸い込むことで、カビが体内に入っては真菌症と言われる病気を発症してしまうこともあります。


見ためだけでなく、身体にも悪い



梅雨どきから夏にかけて、害虫が活発に…


梅雨時期にはかたつむりだけではなく、害虫の発生も多くなります。

一戸建ての場合はヤスデやムカデに注意したいもの。戸外から徘徊して入ってきてしまうので、家の開口部近くに、落ち葉や廃材などをそのままにしておかないことが大事です。

逆に集合住宅などの場合は、気密性の高さから湿度があがりやすくダニ、そしてチャタテムシが発生する確率が高くなります。
ダニは湿度と温度が高くなる時期に発生しやすく、梅雨はその条件にピッタリ。
チャタテムシはカビを食べる害虫です。うどんや小麦粉などにも発生します。


できれば今年は出会わずにすませたい



今すぐ始めよう!キッチン、クローゼット、家じゅうカンタン湿気対策



家の中にある湿気をまとめて、対策しましょう



じゃあ、どうするの? 答えはカンタンです。つまりは湿気をためなければ良いのです。

カンタン湿気対策4つの方法。気づいたときに、すぐ始めましょう。

家の中には、湿気のたまり場になりやすい場所があります。そこもきちんと押さえて、湿気を追い出しましょう。


とびらを開放! (キッチン、シンク下、押し入れなど)



こまめに開けて、空気をいれましょう


たとえばキッチン。水場もあり、火もあり、室温、湿度ともに変化が激しい場所です。

中でも、もっとも湿気がこもるのはシンク下。さらに、お湯を使ったり、流したりした場合、排水パイプを通じて熱も伝わるので、カビが生える条件も揃っています。

よくシンク下にお米を収納しているご家庭も見受けられますが、これはNG!お米に限らずシンク下に食料品を貯蔵するのはやめましょう

シンク下の湿気を防ぐには、ときおり扉を開放して換気すること。さらに月に1回ぐらい、収納してあるものを全部出してチェック。必要ないものがあれば廃棄して、あまりものを詰め込まないようにしましょう。


湿ったものはしまわない。(押し入れ、クローゼットなど)


湿気がこもりやすい最大の空間は押入れではないでしょうか?特に、毎日寝具として使っている布団をしまっている場合は、夜の間に体から出た汗、つまり水分を含んでいるわけで、これでふすまを閉めてしまっては押入の中は湿気で充満してしまいます。

ふとんは定期的に干しましょう。もちろん、梅雨時期は外に干せないことも多いので布団乾燥機を活用するのもおすすめです。抗ダニ効果もあります。



きちんと乾いているものだけしまいましょう



衣類は一度さぼしてからしまう(クローゼット、タンスなど)



着たものの熱と湿気は抜いてからしまいましょう


「さぼす(曝す)」という言葉をご存知ですか?風にさらす、さらして乾かすという意味の言葉です。

外出して着ていた服をすぐにクローゼットにしまっていませんか?

衣類は脱いですぐは、あたたまっていますし、それなりに湿気もたまっています。
一度風を通す、あるいはしばらくは室内の風通しの良いところにかけて、「さぼして」、熱と湿気を抜いてからクローゼットにしまいましょう。

そうでなくても、空気中の水分が増えると、衣類はそれを吸着するため、閉めきったままのクローゼットは湿気の温床になりがちです。虫が湧いたり、カビが生えたりしてはお気に入りのお洋服が大変なことに。天気の良い日にはとびらをあけておく、除湿剤を入れるなどして、湿気対策は万全にしておきましょう。


空気の通り道を作る (どこでも)


風が通らないところは、少し強引にでも風を送る



湿気がこもり、カビが生えるのは空気の流れが止まっているから。

こまめにとびらを開いても、棚板にそのままお布団をしまっていると、布団と棚板の間に空気が流れ込むことはありません。
そこで、押入れにものを収納する前にすのこを敷いておく。押入の中でも空気の流れが確保できるので有効です。

ただ、押し入れのある部屋を閉め切っていては、あまり効果を期待できません。天気の良い日なら窓をあけて、風を通す。そうでなければ、扇風機やサーキュレータで風の流れを作って、空気をうまく循環させてあげるのが大切です。


手軽に湿気対策、おすすめ除湿アイテム


日用品や便利なアイテムを上手に使うと、湿気対策のプレッシャーから解放されます。



重曹は優秀な除湿剤!



何かと便利な重曹


小びんに重曹を入れて湿気の多い場所に置くと湿気取りに役立ちます。下駄箱などでは、湿気と同時に、臭いにおいも吸着。

固まってきたら、クレンザーとして掃除するときに使えば無駄なく使えます。



昔ながらの知恵 炭を使えば、除湿&素敵なインテリアにも



除湿しながら、見た目もおしゃれ


炭の表面には目に見えないほどの微細な穴が空いており、そのミクロ単位の穴が湿気を吸着します。リビング全体など広い部屋では難しいですが、押入の中やトイレ、クローゼットなど狭い空間では威力を発揮します。

おしゃれな竹かごなどに盛り、ちょっとした和のトイレ空間を演出することも。

さらに2週間に1度ぐらい、煮沸して天日干しすれば、何度でも効果が復活する、エコな除湿アイテムです。


梅雨時、なかなか干せない布団の湿気対策に



さらっと快適な睡眠のために


人は寝ている間にかくコップ1杯分の汗をかくといわれています。梅雨や汗による湿気の対策に除湿マットはおすすめしたいアイテムの1つ。ベッドパッドの下や床と布団の間に敷いて布団をサラッと快適に保ちます。

薄いのにしっかり除湿してくれる除湿マット
なら、寝るときもさらっと快適で気持ち良く眠れます。


下駄箱は除湿対策と、消臭対策もしたい



好きなサイズにカットできるのも便利


下駄箱のなかは、雨にぬれたり、足の汗も吸った靴の、湿気や臭いが気になる場所。

もちろん、履いた靴は、すぐに靴箱にしまわず、衣類同様、湿気や熱をとってからしまってほしいものですが、それでも、湿度がたまりやすい場所でもあります。
長く履いていなかった靴を出してみたら、カビていた!ということもあります。

靴箱の中には、防カビ、消臭効果もある除湿シートを敷けば、湿気だけでなく、臭い対策もできちゃいます。天日に干せば何度でも使える優れものです。


省スペースの除湿器もあります



コンパクトなのでいろんな場所で大活躍です


広い範囲の除湿にはやっぱり除湿器が効果的。

でも、一年中使うわけでもないし、しまう場所やスペースを取られるのがちょっと、と考えてしまいますよね。

コンパクトサイズの除湿器なら、必要な時に、必要な場所で大活躍します。
一台あると、何で今まで買わなかったの?というくらい便利です。


梅雨時のお洗濯問題も解決



部屋干し時の強い味方になってくれる乾燥機


梅雨時のお洗濯の問題も解決しちゃう衣類乾燥機。

梅雨時に困るのがお洗濯が乾かないこと。部屋干しにしていると室内もなんだか湿っぽく。
また、なかなか乾かないと、洗濯物も臭いがついてしまったりします。

衣類乾燥機 カラリエは、温風とスパイラル気流で部屋干し時間を大幅カット!自動首振り機能で広範囲に送風が可能です。


風通しのよい、さわやかな梅雨をめざしましょう



雨が降ってもさわやかな住まいをめざしましょう!!