冬の掃除のポイントを紹介。冬にやりたい掃除、冬の前に終えておきたい掃除!
年末は大掃除の季節ですが、寒さの到来とともに、屋外の掃除や水仕事がどうしても億劫になるものです。
しかし掃除には、季節ごとに気をつけたいポイントがあり、それを押さえておくと役立ちます。
さらに、冬には冬に適した掃除があることを知っておくのも大切です。
そこで今回は、冬の掃除のポイントや冬に適した掃除、そして冬になる前に終えておきたい掃除についてお伝えします。
年末の大掃除ができるだけ楽に済むよう、冬を迎える前にできる掃除は段取りよく終えておきましょう。
冬の掃除のポイント
ホコリを取る
布団やこたつ布団、ウールのコートなど布製品の出番が増えるため、冬は他の季節よりも綿ボコリが増えます。
暖房器具から出る乾いた温風にのって、それが部屋中に舞い飛ぶため、冬はホコリが多いのです。
また、窓を閉め切っている時間が長く、あまり換気しないことも、冬にホコリが増える原因のひとつです。
ホコリは大量のダニやカビの胞子を含むといわれており、放置すると健康にもよくありません。
冬の掃除は、ホコリの除去を重視しましょう。
静電気を防ぐ
空気が乾燥するためもともと静電気が起こりやすい冬に、掃除によって静電気が起こると、ホコリをさらに引き寄せてしまいます。
たとえば床を乾拭きすると静電気が起こり、空気中のホコリや掃除によって舞い上がったホコリを吸い寄せてしまうのです。
そのため冬の掃除は、静電気対策をするのがポイントです。
静電気によるホコリの吸着を防ぐには、柔軟剤の使用が効果的です。
バケツに水を注ぎ、柔軟剤を数滴入れ、雑巾を浸して固く絞ってから拭き掃除をしましょう。
柔軟剤には静電気を抑える効果がありますので、ホコリを引き寄せにくくなります。
シミになりやすい白木などは、あらかじめ目立たない場所で試してください。
結露を拭く
冬は外気と部屋の温度に大きな差が生じるため、窓が結露しやすくなります。
窓の結露を放置すると、窓枠やパッキンにカビが発生します。
カビを防ぐためにも、冬は結露した窓を乾いた雑巾で拭いてください。桟や窓枠の水気も拭き取っておきましょう。
空気が乾燥するといっても、加湿器や洗濯物の部屋干しなどで、冬の室内は思いのほか湿度が高い可能性があります。
風邪予防のためにもある程度の湿度は必要ですが、60%を超えるとカビやダニが繁殖しやすくなるため気をつけましょう。
冬に適した掃除
冷蔵庫の中を掃除するためには、食品を取り出さなくてはいけません。
冬は気温が低いため、中の食品を取り出しておいても傷むリスクも低く、安心して掃除できます。
もし悪くなりそうなものがある場合は、保冷バッグを用意しておくとさらに安心です。
掃除のついでに、賞味期限の切れているものや、開封してから日がたちすぎているものがないかチェックしておくと、冷蔵庫の中がすっきりと片付きます。
冷蔵庫の中は清潔なようですが、食品の液が漏れるなどしてべたついていることも多いものです。
汚れを放置していると雑菌が繁殖することもありますので、除菌用アルコールスプレーをキッチンペーパーなどに含ませ、パーツを取り外して冷蔵庫の中を拭きましょう。
また、外したパーツは台所用洗剤で洗います。
水分を拭き取ったら除菌用アルコールスプレーを吹きかけ、乾いてから定位置に取り付けましょう。
窓の内側掃除
冬の朝は窓が結露で濡れやすいため、毎朝水気を拭き取っている方が多いのではないでしょうか。
乾いたタオルで結露を拭き取った際に、窓の内側も掃除しておきましょう。
結露を拭いたあとの濡れたタオルを、そのまま桟などの汚れ落としに使うと便利です。
冬に窓の外側を掃除するのは億劫ですが、内側なら窓を開けずに掃除できるので、寒くはありません。
寒い季節は、窓の内側だけ掃除しましょう。
ドアノブの拭き掃除
家族みんなが手で触れるのに、汚れが見えにくいために掃除を忘れがちなのがドアノブです。
ドアノブには素手で触れるため、ウイルスや雑菌が付着しているかもしれません。
付着していたウイルスや雑菌は、ドアノブに触れた人の手から口、そして体内へと侵入してしまいます。
冬はウイルス性の感染症が流行しやすいため、他の季節以上に除菌を意識しなくてはなりません。
ドアノブの汚れを拭き取ったあとは、除菌も忘れずにしておきましょう。
冬を迎える前に済ませておきたい掃除
12月になると、年末の大掃除をはじめる人が多いことでしょう。
しかし、実は秋から大掃除をはじめた方がよいといわれています。
秋は冬のようには寒くなく、夏のように暑くもないため、掃除のしやすい季節といえます。
また、気温が低いと汚れも落ちにくいため、秋のうちに掃除した方が効率よくきれいにできます。
次のような掃除は、冬を迎える前に終わらせておきましょう。
換気扇の掃除
換気扇の油汚れは頑固なうえ、冬は油が固まってしまうために落とすのが大変です。
秋のうちに換気扇を掃除すれば、油汚れが緩みやすいため楽に落とせます。
換気扇だけでなく、コンロ周りの本格的な掃除は冬を迎える前に済ませましょう。
念入りな掃除を秋のうちに終わらせておけば、年末は簡単な掃除だけで済み、大掃除もずいぶん楽になるはずです。
ベランダなど屋外の掃除
ワックスがけ
床のワックスは、秋のうちにかけておきましょう。
ワックスがけの際は換気が必要で、しばらく窓を開けておかなくてはなりません。
冬に長時間窓を開けておくと、部屋の中まで冷え込んでしまいます。
また、気温が低いとワックスがなかなか乾燥しません。
ワックスがけは、寒くなる前に済ませておきましょう。
エアコン内部の掃除
秋は暑くも寒くもないため、エアコンを使う機会も限られます。
秋のうちにエアコンの内部を掃除しておきましょう。
エアコン内部はカビが発生しやすいので、念入りな掃除が必要です。
夏の間に毎日のように使ったエアコンを掃除せずにいると、冬に暖房を使う際、カビの胞子を含むホコリが部屋中に広がってしまいます。
また、掃除していないエアコンは性能が落ちるため、電気代が高くつくというデメリットもあります。
エアコンを使わない秋は、掃除するベストタイミングです。
寒くなる前にエアコン内部を掃除して、冬の暖房が快適に使えるようにしておきましょう。
お風呂のカビ取り
カビは、暖かくて湿度の高い環境で繁殖します。
梅雨から夏にかけての時期はこれらの条件がそろっているため、気づかぬうちにカビが繁殖しているかもしれません。
特にお風呂は、石鹸カスや皮脂汚れなどの栄養分も豊富で、カビにとって繁殖しやすい環境です。
お風呂のカビ取りなどの本格的な掃除は、寒さが本番を迎える前に済ませておきましょう。
丁寧な窓掃除
窓拭きには年末の大掃除というイメージがありますが、寒いなかでの窓拭きや網戸掃除は体が冷え切ってしまいます。
秋のうちにおこなう方が、寒さに震えずに効率よく汚れを落とせることでしょう。
湿度の高い時期の方が、窓の汚れが浮いて落としやすいといわれます。
冬は寒いだけでなく、湿度が低いことからも窓拭きにはあまり向いていません。
窓拭きは秋のうちに、湿度の高い日を選んで済ませておきましょう。
新年をできるだけきれいな窓で迎えたいという方は、秋のうちに丁寧な窓拭きを終え、年末は室内側だけ掃除してはいかがでしょうか。
除菌も忘れずに
まとめ
気持ちよく新年を迎えるために、年末は大掃除の計画を立てる方も多いことでしょう。
しかし、寒さが厳しくて掃除が順調に進まないと、ときには計画だおれになってしまうこともあるものです。
「大晦日になっても掃除が終わらなかった」ということのないよう、大掃除は秋から計画的に進めましょう。
汚れのなかには、秋のうちに処理した方が効率よく落とせるものもあります。
さらに、秋に大掃除をしておけば、年末は簡単な掃除でもきれいな状態が復活します。
掃除の後は除菌まで済ませて、家族が安心して過ごせる清潔な部屋をキープしてください。