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1weekで始められる下準備の仕方。丁寧な暮らしの基本の“キ”。~第3編~

《3日目》リセットすれば気分が変わる『キッチン』に


汚れないようにするのではない



調味料や油汚れ、シンクの水垢などが目立ちやすいキッチン。


毎日使うからこそ、快適に使いたいスペースでもありますよね。


散らかったキッチンでは、料理を始める前にまず片付けから手をつけないといけないなんて事も日常的にあるのではないでしょうか。

片付けるのが大変なので汚したくない、と思うかもしれません。


しかし、汚れないようにするのではなく“汚れても簡単に片付けることができる状態”を作り出す方がはるかに楽なんです。



食器はしまいやすく収納されているか、カトラリーが引き出しいっぱいに詰め込まれていないか、フライパンの数が多くて収納しづらくないか。

そして、掃除をするアイテムがすぐに手元に取り出せるようになっているか、ということをまずは確認してみましょう。


キッチンから一歩も出ることなく、料理や洗い物、掃除までが完了できるような空間を作っておくことで、移動する手間が省けて掃除も一気に楽になります。

床に物を置かないことを意識したり、エコバックなども吊り下げる場所を作ってあげると掃除の手間もかかりません。

取り出しやすさを重視


調理器具



使う時もしまう時も、手間がかからないことでプチストレスから解放されます。

ファイルボックスや仕切りを使って、フライパンなどを立てて収納する方法を実践している方も多いのではないでしょうか。

シンク下などに立てられる高さがない場合は重ねての収納になりますが、取手のないフライパンを使用することで必要以上にかさばらずに重ねて収納することが可能です。

食器・カトラリー



お皿なども立てて収納することで、しまいやすく取り出しやすくなります。

逆に、重ねて収納する場合のメリットは、家族が多い場合など複数枚一度に取り出しやすいという点です。

この場合は、サイズや種類ごとに同じお皿を重ねるのがポイントです。

便利グッズなどが100円で簡単に買えてしまうこの時代、ついつい増えすぎた便利グッズの見直しもキッチン整理には欠かせません。

いくら便利でも、出番の少ないものや、使用用途が被っている物は一度手放すと、収納に余裕ができて使いやすい状態になります。


すぐにしまえて取り出せることを目的とした整理をするためにも、よく使う物は目線から腰の高さの位置、そしてなるべく手前に配置しておきましょう。

重い食器は高い位置に置かずに、目線より下に配置すると便利です。

お子様がいる家庭などは、自分で食器を取り出しやすいような位置に配置してあげるのもおすすめです。

プラスチック製などであれば割れる心配もなく、自分から手に届く位置に置くことでお手伝いの一環にもなりそうですね。


カトラリーも、仕切りなどを使用することで使い勝手が良くなります。

使いやすいように仕切った範囲から、カトラリーが溢れてしまった時などに一目で「物が増えた」と分かりやすくなるので、手放す時や新しく物を迎え入れる時などに便利です。

長さ・大きさなどのサイズ分けにしたり、木製・ステンレスなどの素材別にしてもいいかもしれません。種類別でなく、よく使うものシリーズとしてまとめて仕切っておくのも良いのでは。

調味料



案外増えてしまい収納に困るのが調味料です。


見直してみると、冷蔵保存なのか常温でも大丈夫なのか、使用期限は切れていないかなどを再度確認する機会でもあります。


調味料は、コンロ周りで使用することがほとんどだと思うので、調理しながら手の届く範囲に収納しておくのが便利なんです。



油のはねやすい位置にむき出しに整理しておくと、調味料の瓶の掃除まで手がかかってしまいます。


出しっぱなしにしておくのではなく、使いやすく汚れない位置に配置するようにしましょう。


しゃがむ、背伸びをする、などの動作が必要な位置に配置しないように気をつけましょう。


食品等のストック



溢れてしまいがちな食品ストックは、しまう場所に入るだけの適正量を知ることが大切です。

引き出しやカゴ、様々な収納方法があると思いますが、ますはそのスペースに入りきらない物はストックしないように、普段から量を見極めておきましょう。


引き出しなどにしまう時も、仕切りで分類分けしたり、取っておく必要のない箱は中身だけ保存するのもスペース確保に役立ちます。

また、取り出しやすいように蓋付きのボックスではなく、さっと取り出しやすくパッと見て中身がわかるようなケースに入れておくと必要以上のストックをしなくて済みます。

手の届くエリアに物を集める



シンク周りに食器洗い洗剤やスポンジが置かれるように、そのエリアに手の届く範囲に物を配置することで、片付けやすさだけでなく、使いやすさもグンと上がります。

例えば、コンロの近くで使用するのは調味料なので、コンロと離れた場所に配置するのはあまりメリットを感じませんよね。


食器を洗って収納し、水垢などの掃除もついでにさっと出来るようにまとめて水回り周辺にスペースを確保するなど、動く範囲をなるべく狭く、使用する場所で用途ごとにまとめると使いやすくなります。

特に物の出し入れの多いキッチンには、床に物を置かない状態を作っておくことも大切です。

              ~第4編へ続く~